tabular環境内での改行
texのtabular内のマスで長い文章を書くと改行せずにどんどんマスが伸びていってみっともないことになるのでマスの最大横幅を設定しておけばその値で改行してくれる。指定の仕方はp{単位}みたいな感じ。
\begin{tabular}{c|p{10zw}}\hline 左側 & 右側右側右側右側右側右側右側右側右側右側右側右側右側右側右側右側右側右側右側右側右側右側右側右側右側右側右側右側右側右側右側右側 \\ \end{tabular}
しかしサイズを決めうちにしなくてはいけないので適当に目視で調整しなくてはいけないのには変わりない。このあたりの扱いがTeXのめんどくさいところ。早めに学術の世界でもTeXが廃れてくれることを祈る。
追記:さっきIEでこのブログをみたらボックスが右へつきぬけまくっててレイアウトが崩れててびびった。調べてみたらどうもIEのバグらしいねえ。まあCSSハックの技術はないしめんどくさいので放置。
doファイル中のコマンド区切りの変更
通常Stataは行頭から改行文字までを1つのコマンドとして認識している。しかしdoファイル中に限り改行文字ではなく;をコマンドの区切りとすることができる。たとえば
sysuse uslifeexp, clear gen diff = le_wm - le_bm label var diff "Difference" line le_wm year, yaxis(1 2) xaxis(1 2) || line le_bm year|| line diff year|| lfit diff year||,ylabel(0(5)20, axis(2) gmin angle(horizontal))ylabel(0 20(10)80, gmax angle(horizontal))ytitle("", axis(2))xlabel(1918, axis(2)) xtitle("", axis(2))ytitle("Life expectancy at birth (years)")title("White and black life expectancy")subtitle("USA, 1900-1999")note("Source: National Vital Statistics, Vol 50, No. 6" "(1918 dip caused by 1918 Influenza Pandemic)")legend(label(1 "White males") label(2 "Black males"))legend(col(1) pos(3))
のような冗長なコマンドがあったとして、コマンド区切りを変更すれば、
sysuse uslifeexp, clear gen diff = le_wm - le_bm label var diff "Difference" #delimit ; line le_wm year, yaxis(1 2) xaxis(1 2) || line le_bm year || line diff year || lfit diff year ||, ylabel(0(5)20, axis(2) gmin angle(horizontal)) ylabel(0 20(10)80, gmax angle(horizontal)) ytitle("", axis(2)) xlabel(1918, axis(2)) xtitle("", axis(2)) ytitle("Life expectancy at birth (years)") title("White and black life expectancy") subtitle("USA, 1900-1999") note("Source: National Vital Statistics, Vol 50, No. 6" "(1918 dip caused by 1918 Influenza Pandemic)") legend(label(1 "White males") label(2 "Black males")) legend(col(1) pos(3)); #delimit cr
のように見やすく書くことができる。#delimit ;でコマンド区切りを;にして#delimit crでコマンド区切りを改行文字に戻す。crはcarriage returnの略で改行のことだと思っとけばいい。
また、
#delimit ; sysuse uslifeexp, clear;gen diff = le_wm - le_bm;label var diff "Difference"; #delimit cr
のように1行に複数個のコマンドを書くこともできる。
生活用品をネットで買うことが一般化すると
マンションでは冷蔵設備完備の宅配の代理受け取りサービスを備えていることが消費者に訴求力を持つようになったりするだろうな。そして主婦はその買出しにかかる時間を何かほかのこと(趣味とか)、に振り向けるようになりまた生活スタイルが変わるのだろう。しかし一軒家ではそのような代理サービスを行うことが難しい。近所の何軒かで共同してそのような設備を持つという可能性もないではないが、管理責任の所在などいろいろ難しいだろう。そこをうまく解決できるようなサービスを展開できればちょっとしたビジネスチャンスになるかもしれない。
これからは都市部の生活はますます一軒家から集合住宅へシフトしていくだろう。代理受け取りサービスのような生活コストの共通部分を共有化することにより、集合住宅のほうがより生活の利便性をより高めることができるからだ。また共通部分のサービスを提供している管理側にはそのような設備を備えた分だけそうでない集合住宅より高い家賃設定ができる。いわゆるウィンウィンというやつだ*1。規模の効果の分だけ全体の厚生は改善し、一軒家より競争力を持つことになる。
*1:しかしこのウィンウィンて言葉ってあれだ。なんかバイブの振動音みたいで間抜けだ。
ダイナスティ 企業の繁栄と衰亡の命運を分けるものとは
- 作者: デビッド・S・ランデス,中谷和男
- 出版社/メーカー: PHP研究所
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いわゆる創業者とその一族が実質的な支配権を持つ企業を同族企業とか家族企業と言うが、経済学とか経営学ではあまり研究の対象としてみられることはない。それは家族企業が近代的なマネジメントや所有構造をもつ企業への過渡的な段階であると考えられているからだ。同族による支配は古くさく、効率性が低いと見られている。
目次
- プロローグ
銀行
- ベアリング家
- ロスチャイルド家
- モルガン家
自動車
地の宝
- ロックフェラー家
- グッゲンハイム家
- シュルンベルジェの物語
- ウェンデル家
- エピローグ
だが企業は創業から時間がたつにつれて同族的な所有構造を失っていく*1ことは統計的な事実ではあるが、決して効率性が低いと言うことはない。むしろ逆に効率性や成長性が高い。
また、経済で重要なプレーヤーと認識されることが少ない割に、実際に全ての企業で家族企業の占める割合はどのくらいかと言えば家族企業は全企業の約60%をしめる。ほとんどは従業員が家族だけというような零細企業であろうが、中には家族所有の構造を保ったまま、世界的な企業に成長する例もある。このような事実を見るに現在の研究の文脈では家族企業の存在は軽んじられすぎているように思う。
本書はそのような家族企業に関して銀行業、自動車、石油などの業種のケーススタディを行っている。
内容に関する感想としてはケーススタディとしては比類のない精度とボリュームであり、読み物としてもかなり面白い。(というか縦書きなんでたぶん一般向けなんだと思う。)しかしケーススタディの常としてそれらはすべて個別事例の分析であり、統計的な事実としてどこまで一般化できるかどうかは疑問符が付く*2し分析しているのがいわゆる成功している(た)家族企業ばかりなので比率としては圧倒的多数派の零細家族企業については無視しているのも気になる。また個別事例の精査に重点が置かれているせいか家族企業研究一般としての疑問、例えば
- 家族企業のパフォーマンスはそうでない企業と比べてどの程度違うのか
- 成功している家族企業とはどのようなものか
- 事業継承を成功させるためにはどうしたらよいのか
などの疑問に答えるために割いている分量は多くない。本書を購入したときの期待としてはむしろそっちのほうが大きかったのだけど。
まあとはいえ家族企業研究の取っ掛かりとしてはなかなか示唆に富む内容であるし、単純に事例について知らなかった知識が増えるという効能は捨てがたい。ちょっと家族企業に関する研究に関心が出てきているのでもう少し関連文献を探してみようかと思う。
行と段落のスペースの調整
こんな感じ。プリアンブルに書いてもいいし、目次の間隔も変わってしまうのがいやなら本文直前にいれてもいい
\setlength{\baselineskip}{1.5em plus 1pt minus 1pt} %行間 \setlength{\parskip}{6pt plus 1pt minus 1pt} %段落間隔