RSSリーダーが演繹的話法の普及を促進させる

まず何か話したい、説明したいとことがあるといったときに、その方法には帰納的話法演繹的話法がある。ごく簡単に述べてしまうなら1番言いたいことを最後に持ってくるか、最初に持ってくるかの違いだ。帰納的話法は周辺を説明しながら徐々に核心に迫るのにたいして演繹的話法では冒頭にバーンと言いたいことを言ってそのあとに主張に対する説明を加えていくというスタイルである。

演繹的なのは欧米的だとか帰納的なのは日本的だとか言われたりするわけだけどどちらか片方しか使わないわけではなくて実際にはどの地域でも状況に応じて双方を使い分けているだけ。ただ、その比率が違う。まあそういう意味で日本は帰納的な話し方をする率が高い国だとは言える。

で、ここからが本題だけど、ブログを書いたりRSSリーダー使ってブログ読んだりしてる人が増えるにつれて、演繹的な話法を用いる傾向が強まると思われる。

RSSリーダーを使ってフィードを結構たくさん登録してる人ならわかるだろうが、大量に未読フィードがたまってしまって、斜め読みで消化しきれない経験があるだろう?で、それが続くと人はどうなるか。そのうちタイトルや冒頭を流し読んだだけで全文を読む価値があるかどうか決めるようになる。

すると、読まれるエントリというのは冒頭に強い主張の来ている文、つまり演繹的方法で書かれた文が多くなる。

演繹的な文ばかり読むようになるとその手法に慣れてしまうので、自分で文を書こうとするときも自然と演繹的に書くようになる*1。もしくは読まれるエントリはどのような文なのかを考えた結果、同じ結論に達することもあるかもしれない。

ということでRSSリーダーが普及すると演繹的な思考をする人、文を書く人が増えますよ*2、という与太エントリでした。

追記:あ、これが通用するのはできるだけいろんな人に文を読んでもらいたいという動機がある状態の人に限られるかもね。

*1:人間の学習というのはまねることです。

*2:その意味で自作小説のようなものをブログで書くということは向かないかもしれない