一般的な感覚とはずれるのかもしれないけど少し思うことがある。

僕には犯罪被害者が加害者に対して死刑を望んでるというのはひどく醜く見える。具体的に言えば加害者と同レベルに見える。ある人間の死を望んでる(た)のは加害者も被害者も変わらない。被害者だから人の死を望んでいいのか僕にはわからない。というか死を望んで許される、国のお墨付きがつく状況というのが意味がわからない。被害者が自分にはその権利がであるかのように*1、死刑を望む気持ちがわからない。

憎いといえばいいのに。お前を殺したいと言えばいいのに。大切なものを奪ったお前が許せないといえばいいのに。そして自分の手で実行すればいいのに。

人を殺すなら正義とか法とか倫理とかじゃなくて、腹が減ってたとか何となく気に入らないとかもっとプリミティブで利己的な理由を前面に押し出したほうが僕にはよっぽど健全で純粋に見える。

まあ殺人に純粋もくそもないけど。ただ肉が土に帰るだけのことだけど。

*1:実際あるんだろうけど。