九千冊の本を暗記する男 ― サヴァン症候群とは

サヴァン ― 賢者、知識人、或いは天才といった知的な意味を持つこの言葉が、奇妙な症候群の名として、初めて報告されたのは1887年のことである。命名者のJ.ランドン・ダウン博士は、その報告の中で、かの膨大な「ローマ帝国衰亡史(エドワード・ギボン)」を一字一句違わずに諳んじ、更には全く逆から読んで見せる常軌を逸した記憶力を持つ男の話を、驚きと共に記している。そしてダウン博士は、これらの人々 ― 特に子供に多い事を博士は指摘している  ― が、ある部分において常人には及びがたい才能を発揮しながら、一方で、共通して何らかの精神的、知的障害を抱えていたことから、こうした特徴を持つ希有な人々を、「イディオ・サヴァン(=白痴の天才)」と呼んだのである。そして現在でも、一般に「サヴァン※」と呼ばれる人々は、自閉症や、発達遅延といった何らかの障害を抱えているにも関わらず、同時にある特定の分野 ― 例えば音楽、芸術、数学 ― において、まるで常人の理解を超えた驚異的才能を示すことで知られている。

こんな記憶力がほしー.いや,サヴァンほどとは言わないけど中学生くらいまでは見たこと聞いたことはめったに忘れなかったんだけどな〜.頭の中で記憶の再生くらいなら出来たし.いつごろから脳みその劣化が始まったのかしらん.タバコも影響してるよなあ.これ以上,頭悪くなると院生という身分的にまずいw